配偶者ビザの審査期間はどれくらい?早くするコツ
日本人と結婚した外国人が日本で一緒に暮らすためには、「日本人の配偶者等」という在留資格、いわゆる配偶者ビザを取得する必要があります。
申請後は結果が出るまでしばらく待たなければなりませんが、一体どのくらい時間がかかるのか、早く結果を出す方法はあるのかと気になる方も多いでしょう。
ここでは、配偶者ビザの審査期間の目安と、できるだけ早く許可を得るためのコツを解説します。
1 配偶者ビザの審査期間の目安
配偶者ビザの審査期間は、申請する内容や状況によって異なりますが、一般的には以下が目安です。
・新規申請(国外から呼び寄せ):およそ1〜3か月程度
・在留資格変更(他のビザから配偶者ビザへ):およそ1〜2か月程度
・更新申請(現在の配偶者ビザを延長):およそ2週間〜1か月程度
ただし、これはあくまで平均的な期間であり、申請内容に不備がある場合や、審査が慎重に行われるケースでは、3か月以上かかることもあります。
また、入管の繁忙期は全体的に処理が遅くなる傾向があります。
2 審査が長引く主な原因
審査が長引く理由としては、以下のようなものが考えられます。
・提出書類に不備や不足がある
・夫婦関係の真実性を確認する必要がある
・経済状況が不安定で、追加資料を求められている
・交際期間が短い、年齢差が大きいなどで慎重な確認が必要
・入管の混雑・職員の審査負担による遅延
特に、結婚の真実性が疑われやすいケースでは、入管が夫婦双方に追加説明を求めたり、関係資料の提出を指示する場合があります。
そのため、書類が整っていないと、自然と審査期間は延びてしまいます。
3 審査を早めるためのコツ
審査を早くしてもらう裏ワザのような方法はありませんが、申請時の工夫次第で結果が出るまでの期間を短縮できる場合があります。
以下の3つのポイントを意識して準備しましょう。
⑴ 提出書類を完全・正確にそろえる
最も重要なのは、最初の提出段階で書類を完璧にそろえることです。
書類に不足や誤りがあると、入管から追加資料の提出依頼が届き、その分審査がストップします。
住民票・課税証明書・戸籍謄本などは発行から3か月以内の最新のものを提出することが基本です。
⑵ 説明書や理由書を丁寧に作成する
夫婦の出会いから結婚に至るまでの経緯や、生活状況を丁寧に説明した申請理由書を添付することで、入管が関係を理解しやすくなります。
結果として、追加確認が省略され、スムーズに審査が進む可能性が高まることがあります。
⑶ 不自然な点は先に説明しておく
交際期間が短い、年齢差が大きい、別居期間がある、収入が少ないなどの特殊事情がある場合は、入管から質問される前に、あらかじめ説明書を添えておくことが大切です。
自発的に説明することで、審査官の疑問を減らし、審査の停滞を防げます。
4 専門家に依頼すると早くなる理由
行政書士や弁護士など、在留資格に詳しい専門家に依頼することで、申請準備の段階からミスを防ぐことができます。
必要な書類を正確に整え、入管が知りたいポイントを押さえた理由書を作成すれば、追加資料の依頼が減り、結果的に審査期間の短縮につながります。























